2013年から能を習い始めたのですが、そこで気づいたのが、能の姿勢と集中力とは関連しているということ。カマエという姿勢では重心を低くし、若干前かがみになりながら胸を張ります。お尻を若干突き出すような感じになるのですが、この姿勢で能舞台にたったとき、自分の中でスイッチが入って〈いま、ここ〉に集中できます。
前かがみになることによって目の前にいる観客や奉納する先の神様への敬意を表し、一方で胸を張って背骨をすっと伸ばすことで自分のなかの確固たる軸を意識します。結果、どっしりと地面に足をつけている安定感と、同時に天井から紐で引っ張られて即座に動ける躍動感が得られます。
下の図でいうと左のカマエの姿勢です。
この感覚が得られただけでも、能をやっていてよかったと思うほどです。椅子に座っている状態であれば、上半身だけでもこの姿勢にすることによって、とたんに気持ちに緊張感が生まれます。
仕事だけでなく、人前でプレゼンをするときにもこの姿勢を意識しています。傲慢にならず、しかししっかりとしたぶれない軸を持って話をすることができるのです。
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