ニュースアプリは、基本的に興味関心を起点としてニュースを取得する方法です。そうではなくて、人のつながりを起点として情報を取得する方法が、ソーシャルグラフ経由の情報収集です。
ソーシャルグラフとは、人と人のつながりの情報。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及によって、ソーシャルグラフを伝って情報がやってくるようになりました。
Facebookであれば、友人が取り上げたニュースやブログの記事紹介などが、日々届いているはずです。それを追うだけでも、毎日の新しい情報をキャッチできます。必要であれば、友人ではない人でもフォローして情報を受け取ることもできます。
メディアに載った情報だけでなく、友人が直接見聞きした情報も飛び込んできます。いわゆる一次情報です。ソーシャルグラフ経由の情報がいいのは、現場の新鮮な情報がリアルタイムに入手できることです。
ここで注意したいのが、ソーシャルグラフは、自分の友人関係だったり興味関心に限定されているので、かなり偏った情報がやってくるということです。たとえば、政治的なネタであれば、左寄りの政治思想の人のところには安倍政権批判がどんどんやってきて、次回の選挙では野党が圧勝しそうな雰囲気ですし、逆にネトウヨといわれるような右寄りの人には、安倍政権バンザイの情報ばかりがやってきます。海外でいえば、ヒラリーとトランプの大統領選挙なんて、そのいい例でした。
どうも社会が二分化しつつあって、それは従来の富裕層と庶民というものではなくて、もう少し複雑な分化をしている。それがFacebookなどのソーシャルグラフでも、体感するようになってきているように思います。
まあ、それはさておき、こうしたソーシャルグラフを活用した情報収集術をいくつかご紹介します。ツールはFacebookでもTwitterでもInstagramでもなんでも大丈夫です。
- その分野で活躍する人をフォローする
研究であれば研究者、趣味であればその道の有名人など、フォローするだけで最新の動向が手に入るはずです。 - Facebookグループに参加する
個人的な話ですが最近、めだかを飼い始めたのですが、その情報収集に使っているのが、Facebookグループ。卵を生み始めたとか、そろそろ保温が必要だとか、リアルタイムに情報が入ってきます。 - 興味関心のある情報を積極的にシェアする
すこし時間がかかりますが、興味のある情報をシェアしていると、それに関心のある人が「いいね!」してくれたり、コメントしてくれたりします。そうしていくなかで、興味関心を共有する人脈が徐々に形成されていきます。(そしてこれは逆に、それに関心のない人、批判的な立場の人を遠ざける可能性もあります。)