LIFEHACK STREET 小山龍介ブログ

小山龍介公式ブログ

同じ分野の本を3冊読んでプチ専門家になる

スキーマを増やすためのテクニックとして、具体的に同じ分野の本を3冊読むという方法があります。一冊読むだけでは足りません。一冊だけであれば、その著者の主張だけに触れることになり、ものごとを多面的に捉えることができません。3冊読むからこそ、微妙な違いも見えてくるし、また3冊に共通するものごとの本質もわかってきます。

 

www.lifehack-street.com

 

たとえば今流行りのAIについて詳しくなる場合。同じAIについても、研究者の立場、社会実装するエンジニアの立場、ビジネスに活かそうとする企画部門の立場など、さまざまな視点から捉えることができます。一冊しか読まないでいると、ある立場からの偏った情報に囚われてしまうことになります。

また、2冊目を読むときには1冊目の知識があるので、かなり早く読むことができ、3冊目はさらに高速に読み通せるようになるという、情報収集の効率のよさも、この読書法の利点です。別の言い方をすると、1冊目でその分野のかんたんなスキーマができ、2冊目、3冊目と読み進めるに従ってスキーマが豊かになり、少し読むだけでも多くの情報を受け取れるようになる。同じような情報に何度も触れることによって、脳の中のニューロンがつながっていくのです。

こうしてその分野のプチ専門家になると、今度はあまり苦労しなくても、情報がどんどん受け取れるようになります。そうなればしめたもの。特に情報のソースを増やしていなくても、「○○という分野に詳しいね」「○○についてどうやって情報収集しているの?」と聞かれるようになります。そしてそれは、接している情報量が多いのではなく、実は情報をキャッチするスキーマが育ってきたことを示しているのです。

f:id:ryu2net:20180403142215j:plain