松濤のギャラリーTOMで行われていた、手で触れられる立体化された写真の展示「#見えなくても自撮りして3Dにしてみた展」。ドコモ3Dセルフィープロジェクトの一環として行われている展覧会である。
ドコモの3Dの特殊加工技術によって、普通の自撮り写真が立体写真になる。輪郭を抽出、その部分を盛り上げることによって、盲目の人が触れてわかるようになるという仕組み。
触れてみたけれど、指先の感覚からなかなか像をむすばない。目で見ていると当たり前のように「像」が把握できるんだけど、指先ではわからない。「像」の難しさを感じる。
そして実際には、目で見ていても、頭の中でしっかりと像として結ばれているかは微妙。同じものを見ても、まったく違う理解をしていることがあるように、「像」はあいまいであやふやなものなのだ。そういうことを実感として感じさせてくれる展示だった。
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/topics/topics_180215_00.pdf