2015 年に読んだ本の中で、インパクトを受けたものを上げてみたいと思います。最初はこれ。
オートポイエーシスまでとらえた情報学は、副題にもあるように「生命的組織」の秘密にも迫るものとなっている。これによって、僕が過去に興味を持ったウィーナーから複雑系、オートポイエーシス、アフォーダンスまで、あらためてつなげてみることができました。
越後妻有に旅行に行ったときに、かたくりの宿で見つけて読み始めたら止まらなくなった一冊。抽象絵画から思想的展開までつなぐ手腕に、あらためて中沢新一の切れ味を見ました。
東北地域の縄文的要素をあらためて確認するのに役だったのはこの本。縄文というテーマを深く掘り下げるきっかけになりました。
仕事の分野では、まずはこれでしょうか。デザインメソッドを101個まとめた便利な本。この日本語版がでました。

101デザインメソッド ―― 革新的な製品・サービスを生む「アイデアの道具箱」
- 作者: ヴィジェイ・クーマー,Vijay Kumar,渡部典子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2015/02/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そしてもちろんこれも。『ビジネスモデル・ジェネレーション』の続編。

バリュー・プロポジション・デザイン 顧客が欲しがる製品やサービスを創る
- 作者: アレックス・オスターワルダー,イヴ・ピニュール,グレッグ・バーナーダ,アラン・スミス,関美和
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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個人的には、リーン・スタートアップのもとになったトヨタ生産方式をあらためて勉強しなおすのに、この本からいろんな気づきをもらいました。
政治分野ではこれ。池内先生のFacebookを頻繁にチェックするようになり、この本が出たときもすぐに買いました。イスラムに内在する問題を、事実をベースに丁寧に浮かび上がらせる手法に、 変化が激しい時代だからこそ、あらためてこうした学者の存在の必要性、重要性を認識しました。