ハーバード・ビジネススクールの教授テレサ・アマバイルのいう「創造性の構成モデル」は次の四つの要素で構成される。
・分野に関するスキル
・創造性に関連するプロセス
・タスク・モチベーション
・社会的環境
分野に関するスキルを担保するために、その道の専門家の参加が欠かせない。企業内でワークショップを実施する場合には、技術者や研究者だけでなく、企画職、営業職のメンバーも加える。それぞれの専門性が欠かせないからだ。
創造性に関連するプロセスについては、さまざまなアプローチが研究されている。個人的にはビジネスインプロの方法論を根っこにして展開しようと考えている。日本の伝統的なイノベーションプロセスである守破離がそこにある。
モチベーションについては、外発的ではなく内発的なものが重要になる。モチベーション3・0などで紹介された概念が関係してくるだろう。
社会的環境については、とくに企業内の環境整備が欠かせない。事業部の中で行われる新規事業開発が失敗するのは、事業部として収益を重視するスタンスが新規事業の立ち上げ時期のプロセスにそぐわないからだ。JIN(Japan Innovation Network)が提示する2階建て経営が参考になる。

どうしてあの人はクリエイティブなのか?―創造性と革新性のある未来を手に入れるための本
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