東京農工大で、エッジプログラムのワークショップを行っています。学生と社会人とが混ざりながら行うワークショップは、非常に刺激的です。
ビジネスモデルを構築するとなると、当然ですが社会人のもつ知識やノウハウが書かせません。学生たちはわからないことがあると社会人に質問することになります。全体でのディスカッションでも学生たちが詰まると、社会人がサポートの発言をしてくれたりします。
しかし一方で、社会人だからといってもビジネス全体を理解しているわけではありません。技術者であれば技術分野、営業マンであれば顧客のニーズや関係性はしっかり理解しています。しかし、自分の関わっていない領域については、意外と知らない。学生たちの素朴な質問が、社会人たちの内省(リフレクション)を促すんですね。
その分野について詳しくない人を参加させて、「当たり前」だと思われていることについても素朴な質問を投げかけてもらう。そのことによって起こるうねりみたいなものが、こうしたワークショップのちょっとした隠し味になっています。