京都造形芸術大学の授業の中で、日常編集家アサダワタルさんの活動が紹介されていた。
雑誌や書籍のような「強い編集」に対して、普段、気にもとめないようなものを取り出してゆるくつないでいく「日常再編集」と呼ばれる「弱い編集」が行われている。
「強い編集」では、ついつい目立つパワーを持っている部分を中心に編集されることが多い。関係のないこと、弱々しいものはノイズとして切り捨てられてしまうことが多い。アサダワタルさんは、「住み開き」のような活動でプライベートとパブリックの境界をすこしずらすだけの「弱い編集」を行っています。
乱暴に扱うとすぐに壊れてしまうような、フラジャイルなものにこそ、目を向ける「弱い編集」。ソーシャルメディア時代には、ますますこうした編集力が求められるように思います。