経営戦略には、大きくポジショニング論と内部資源論の流れがあります。(詳しくは三谷宏治先生の『経営戦略全史』にあります。)
ビジネスモデルキャンバスは、向かって右がポジショニング論をカバーし、左側が内部資源論をカバーしています。よく「競合他社の位置づけが表現できない」という指摘を受けますが、バリュープロポジションのなかに、競合に対する優位性(正確に言うならば、顧客がその企業のサービスや商品を選ぶ理由ですね)が表現されています。
この優位性を顧客にどのように認識し、受け取ってもらうかという意味でのポジショニングの表現が右側にされ、左側はそれを実現するためのプロセスや仕組みが表現されているわけです。