オムニチャネル戦略を進めるセブン&アイが通販大手のニッセンをTOBすることを発表した。
セブン&アイ・ホールディングス(3382.T: 株価, ニュース, レポート)は2日、通信販売大手のニッセンホールディングス(8248.T: 株価, ニュース, レポート)の議決権の過半数を握って連結子会社化すると発表した。小売業におけるネット戦略を強化する。
いよいよ本格的な通販事業を組み入れ、次世代の流通革命を仕掛けていくのだろう。
- セブンイレブンの多頻度流通チャネル
- イトーヨーカドーの生鮮食品調達チャネル
- デニーズの調理済み食品チャネル
- アカチャンホンポなどの雑貨・日用品チャネル
といったリアルのチャネルから、個人宅へと宅配するチャネルへとつなぐ。その際、もっとも大きな課題となるのは、宅配の物流量の確保である。
毎日、各地域に配送する宅配は固定費化しやすく、物流量が増えれば増えるほど、一個あたりの配送コストは逓減する。ニッセンの買収は、通販チャネルによるマーケティング効果に加えて、こうした配送コストを押し下げる効果が見込まれる。