話題になっていたハーバードビジネススクールの新カリキュラム「FIELD」の概要が、ブログ(Generation Of Life~日常から新たな知恵や教訓を生み出し成長に繋げるブログ~)に載っていた。
ハーバードビジネススクール新プログラム「FIELD」とは?|Generation Of Life~日常から新たな知恵や教訓を生み出し成長に繋げるブログ~
この中でやっぱり気になるのが、FIELD3のマイクロビジネス起業プロジェクトだろう。3000ドルをもらいながらも、多くのチームが失敗に終わるというこのプロジェクトは、ケースでの「賢い」やりとりでは学べないさまざまなことに気づくことだろう。「愚かさ」から学ぶアプローチだといえるかもしれない。
ワークショップの設計においても、必ず2回以上、同じプロセスを繰り返すように設計する。そして一度目は失敗しても大丈夫なように、いや、むしろ失敗するように促す。そうすることによって、自分の限界や抱えている課題に気づくことができるのだ。
ケーススタディはその点、どのように工夫するとしても、ケース内のできごとを「他人ごと」として捉えることになる。そこでは、自分は失敗しない。
西田幾多郎の言葉を借りれば(というか、清水先生からの孫引きなのだが)
- 意識的自己(誰かが自転車に乗るとはどういうことかを認識する自己)
- 行為的自己(実際に自転車に乗る自己)
の違いということにも繋がるだろう。
ケーススタディは結局のところ、意識的自己というところの限界を抜け出せない。FIELD3は、行為的自己としての学びにつながっていくのだ。
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