マクドナルドが宅配事業を拡大、将来的には全国展開することに。
大都市の一部でテスト中の宅配事業を全国に広げていく方針を示した。頭打ちの外食市場から、成長が続く「中食」市場に打って出て、業績回復につなげたい考えだ。
コンビニエンスストアも、セブンイレブンのセブンミール、ローソンとヤフーの「スマートキッチン」など、宅配事業を展開し始めている。こうした流れは、これからの主流になるのではないかと思う。
宅配は、利用者数が少ないととてもペイしない。たったひとりの注文であっても、人員とバイクを配置しなければならない。費用が固定費化しやすい。しかし、利用者が増えてくると、とたんに収益が改善していく。
1時間で5軒回れば、平均2,000円x5軒=10,000円の売上になる。アルバイトの時給分は十分回収できる。マックの場合は配達料300円もとっているので、収支は十分合う。
ただ、各社のビジネスモデルは微妙に異なる。象徴的なのは配送料の設定と配送タイミングだ。それぞれ、裏で動いている仕組みも違うし、コスト構造も異なってくる。
セブンミール:500円以上で配送料無料 翌日配送
スマートキッチン:定期宅配 配送料無料
マクドマクド:1500円以上で即時宅配 宅配料300円
外食に出かけて疲れるよりも、手軽に家飲みする風潮も広がっている。宅配ビジネスの成功は、こうした食文化の変化に大きく影響するように思う。