グリーの最終利益が7割減というニュース。営業利益では37.9%減。
グリーが11月13日に発表した7~9月期(2014年6月期第1四半期)の連結業績は、売上高が前年同期比6.9%減の353億円、営業利益が同37.9%減の98億円にとどまった。フィーチャーフォン向け課金の減少を、スマートフォンで補い切れなかった。
本当に時代の流れは激しい。フィーチャーフォンからスマートフォンというシフトに乗りきれなかったことが、これほど短期的に影響を与えるっていうのはすごい。もちろん表層的には、テクノロジーの変化に対応できなかったということになる。
けれども、僕としては本質的に、顧客との向き合い方に課題があったように思う。継続的な事業をしていくためには、やっぱりユーザー視点で取り組むことが欠かせない。ビジネスモデルで言えば、「顧客との関係」のボックス。ソーシャルゲームにおいては、実は顧客との関係が浅く、希薄であったことが、こうした事態を招いているように思う。そのひとつが、コンプガチャの問題だった。
たとえば建設機械のコマツは、「コマツでなくてはならない」度合いを高めていくという方針を掲げている。
販売・サービス部門においては、お客様の視点から真の問題点を見える化し、お客様と共に現場の問題解決に取り組んで関係性を深め、「コマツでなくてはならない」度合いを高める「ブランドマネジメント」活動を推進しており、我々の活動の中心として、今後も継続していきます。
その企業が誠実に顧客と向き合っているのか、顧客の側から見ると自然と伝わってくる。その意味で、コンプガチャの問題の本質にあるのは、「顧客との関係」に対する企業姿勢だったように思う。